●田子坊VALLEY

即日最後の課題は、
今までのように

創意園→商業

商業→創意園

ではなく、
課題文が出され、それにそって計画、デザインしました。

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敷地は田子坊。
お隣にある巨大商業施設のデベが田子坊を買占めました。
地下鉄9号線、打浦路駅がありますが、田子坊の中にも地下鉄入口と広場を設ける計画です。
建築操作はまず地下鉄の出入り口、それと2000平米の広場を設けることです。
それ以外はなにをしてくれても構いません。
因みにこのKMSオフィス3Fの面積は1000平米です。

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田子坊とは、このようなところです。
参考URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%AD%90%E5%9D%8A


僕が今回提案するのは、商業複合施設
田子坊 VALLEY
です。

田子坊を買い占める。
その状況とは何か。

僕は、そこから考えました。

隣にある大きな商業施設のデベロッパーが田子坊を買い占める。

そのストーリーは、
より大きく資本を増やそうとする動きにほかなりません。

そして、地下鉄の出入り口を通し、
2000?の広場を作る。

それはもはや田子坊を残して、
小さなこと(小さな規模での改修など)をするというものではないと思います。


そこで、

・となりにある商業施設「日月光中心」との接続

・日月光中心と買い占めた田子坊の商業的売上のアップ

・そのための集合住宅(レジデンス)

・趣味的嗜好の強いホビー・ショッピングモール

・広場として設けるオープンスペース・デッキ
これらを提案します。

○敷地


ここで、地下鉄の出入り口を通すとき、
南側にある接続する地下鉄駅を考え、
黄色部分を吹き抜けの広場・出入り口とします。


○構成


田子坊の周りを取り囲み、
コの字のホビー・ショッピングモール、
田子坊内部に日が入るとともに、圧迫感を軽減した斜めの壁のあるレジデンス、
広場であるオープンスペース・デッキ

こうすることで、回遊性が保たれ、また、田子坊を上から見下ろすことができます。


レジデンスを先に売り、その売上金によって
ホビー・ショッピングモール、オープンスペースデッキを作ります。

よって、少なくともこの田子坊VALLEYには、2期分の工程があります。

ホビー・ショッピングモールとは、楽器屋だったり、中国で人気の日本のアニメのショップ、フィギュアなども買える店舗などが入るところです。

いままでの田子坊に来る客層だけでなく、
客層を広げる場所、商業です。

また、田子坊に住んでいる人々には
お金を払い、住居部分はすべて商業に変えます。

デベロッパーの考えにのっとていけば、
そのようになりうると考えています。

したがって、既存の田子坊は
巨大な迷路のような商業施設として
中身が入れ替わります。


○広場


中心にある既存の田子坊を残して、
廻りにオープンスペース・デッキを配置します。

このデッキは長い広場として機能し、
また、階高がでこぼこな既存の田子坊内の家々の上を回ったり、
あるいは3階や4階部分にデッキから直接入ることができます。

そして、今までよりも田子坊内の建物へのアクセス数、量を増やします。

○断面構成

構成としては、このようになっていて、
日月光中心から直接、ブリッジを通って
アクセスすることができます。

この田子坊VALLEYは、
今までの田子坊のスケール感を残しながら、
売り上げを2倍、3倍に増やしていける計画を行います。

今回のような巨大資本をもつデベロッパーを前に、
田子坊を残したいという願望はかなうのか。

かなうとしたら、
残しつつ、大きなものを作るならばどのようなものか。

レジデンスを入れることで、
商業をつくる資本ができること。

また、立地も良いため、
レジデンスを作る意義はあります。

田子坊を残しつつ商業を入れ込むには、
やはりある意味で大きな再開発にならざるをえません。

そのなかで、田子坊の面白い部分である
スケール感やごちゃごちゃ感とあの雰囲気を残すためには。

そういった考えから
この田子坊VALLEYはできました。