●サマーレクチャー 8/8

昨日は、サマーレクチャー(略してサマレク)の第2回目がありました。


第1回目は小笠原さんのレクチャーでSCについてでした。
まだまとめてないのでそれはまた次回。


第2回目は、小野さんのサマレクでした!
内容は、「ブランディング・事業計画とMD」

建築をやるうえでは、学生の間ほぼ聞くことのない単語だらけです。
ちなみに、ここからはサマレク内容と自分で調べたことを
織り交ぜて書いていきます。

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ブランディング

ブランディングとは、顧客のブランド力を上げ、戦略的に価値を上げることです。

設計の場合でいえば、ある建物があったとき、
その建物のオーナー企業だったり、入居する会社だったりの
価値が上がるように総合的に設計・デザインをすることだといえます。

ここで、設計会社の根本にあるのは、

『 設計を商品にしていかなくてはいけない 』

ということ。

おそらく建築実務者の方々にとってはある意味
当たり前のことなのかもしれませんが、
改めてレクチャーという形で聞いて、
そうだよな と納得しました。

自分たちが設計したもの(設計図等)を買ってもらわなきゃいけない
=クライアントが必要としているもの・ことを考える



●ニーズとウオンツ( needs / wants

このマトリクスの中で、ウオンツあり
のところが商業建築にとっては
特に重要です。

潜在化したニーズを掘り起こして、
建築の設計プログラムにまで落とす。

そのためにはまず、ウオンツを知らなくてはいけません。

ウオンツを知るためには、自分がオーナーの立場になって
想像し、リサーチしていくことでわかってきます。

商業施設はB to B(Business to Business)ですが、
これはより社会性のある施設だということが言えます。

C to C(Consumer to Consumer)の区分は、
カテゴリ的には住宅建築などです。

つまり、商業施設において、
社会的ウオンツの創出が可能です。



●5大経営資源

ビジネスにおいてはよく言われていますが、
こと建築に関しての5つは、
「人」「モノ」「金」「情報」「ブランド」
だといいます。

特に、モノ、金、ブランド
の3つは特に商業建築において重要です。


商業施設の計画は、事業収支計画を立てることでもあり、
日本においては投資金を回収するのに約10年、
中国においては約3年なのだそうです。

中国では商業施設を建てると、
その周辺に新たに建物が建ち、
時間が経つごとにブランド力が上がっていきます。

そして、施設内の賃料が上がっていきます。

テナント賃料収入+駐車場収入

これが商業施設のデベロッパー・オーナーの主な収入となります。

例えば、ある敷地に商業施設と集合住宅を建てるとすると、
中国では、まず集合住宅を建て、その住戸を売ったお金で商業施設を建てるのだそうです。
お金の回し方がうまいなと思いました。



ここまでの内容を考えていくと、
いかに仕事を持ってきたデベロッパーやオーナーの立場に立ち、
かつ、経済活動を大きく回していけるのかということが
大きなポイントであることが分かります。

商業施設においては、
いかに収入を上げられるのか?
どのように人を引き込むのか?
などそういった投げかけに答えていく必要があります。

設計・デザインがその流れの中で、
どのように消費されず、
活かしていけるのか。

そこも考えないといけないように思いました。

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次はMD(Marchandise)について書こうと思いますが、
長くなってきたので次の機会に。。。

それでは断片的ノートでしたが、
また次回です!