東京ソラマチ(3)

本日、東京は快晴です。

ソラマチについて、まとめてみようと思いました。
今までは、内部のことについてでしたが、
まとめということで、テキストベースで書いてみたいと思います。


【施設概要】

・所在地:東京都墨田区押上1-1-2

・主要用途:
 ≪タワーヤード≫(電波塔、展示場、物販店舗、飲食店舗)
 ≪イーストヤード≫(物販店舗、飲食店舗、事務所、ホール)
 ≪ウエストヤード≫(物販店舗、飲食店舗、水族館、駐車場、地域冷暖房施設)

・設計者:日建設計

・建主:東武鉄道 東武タワースカイツリー

・敷地:地域地区、商業地域、防火地域、押上・業平橋周辺地区

・構造:主体構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート
    免震システム 制振デバイス

(※以上、新建築増刊 Detail of TOKYO SKYTREE (ディティールオブトウキョウスカイツリー) -東京スカイツ 2012年 06月号を参照)



【場所】

1931年(昭和6年)に現在の浅草駅が開業し、「業平橋駅(現とうきょうスカイツリー駅)」に改称されるまでの間、東武伊勢崎線の旅客ターミナルとして使われ、以降1993年(平成5年)に貨物取扱いが廃止されるまで物流ターミナルとしての機能を長く果たしてきました。「業平橋駅(現とうきょうスカイツリー駅)」は、開業以来1世紀余り、人と物資が集散し、文化と産業の往来する結節点として歴史的な役割を果たしてきたのです

※以上、ソラマチホームページより抜粋
 http://www.tokyo-skytreetown.jp/project/history.html

ソラマチのある場所は押上駅とうきょうスカイツリー駅周辺です。

平成22年に業平橋駅からとうきょうスカイツリー駅に改称することを決定しました。

以前の「業平橋駅」平安時代歌人であった在原業平からつけられた名前なのだそうです。

押上は、もともと貨物などの物流の拠点として存在していたそうです。

スカイツリーができたことで、物流という側面だけでなく、
観光というフェーズも入ってきました。

ただ、周辺の商店街を歩くとシャッターがわりと降りていて、
人もまばらでした。

一方が元気が出て、一方が元気でなくなる。

こういった大型の再開発などで、
もっと周辺地域とWin-Winの関係を築くことができないのでしょうか。

難しい問題もいろいろあると思うので、
これは自分の中に議題として持っておこうと思います。


【構造技術】

構造に関する技術では、今回、スカイツリー、商業施設のイースト、ウエストの3つの建築を1つの建築として作るために、エキスパンションジョイントを用いています。

3つの工区は、地下の躯体すら明確に分離しています。

タワー鉄骨の3本の柱は、低層部と離して、タワー中心のシャフトは、低層部とエキスパンションジョイントで必要箇所をつないでいます。

また、「心柱」とよばれるコンクリートの柱があり、これは他の構造物と違う動きをします。

構造上は一つ一つの技術が統合され、一つの建物として完成しています。




【地域冷暖房】

スカイツリーは、実は地下に地域冷暖房設備があり、
そこで作られた冷水・温水によって冷暖房が行われています。

地域冷暖房とは、ある地域に対して効率よくまとめて冷暖房をするシステムのことです。

スカイツリーでは、ウエストヤード地下2階にプラントがあり、
そこで冷水・温水を使って冷暖房しているそうです。

こういった環境配慮の技術は、新宿の地下や六本木ヒルズの地下にもありますね。
・新宿:http://www.energy-advance.co.jp/area/shinjuku_district.html

・六本木:http://www.mori.co.jp/projects/roppongi/technologies02.html


最近、地域冷暖房、地中熱利用、コージェネレーションなど
環境配慮のシステム・技術の言葉をよく聞くようになっています。

システムを理解するのは難しいですが、
大体なにをしているのかというのをつかむだけでも
だいぶかわるかなと思っています。

とここまでいろいろ見てきましたが、
ソラマチは近年の技術を使って
現代的な建物として存在していることがわかりました。

もうすこし突っ込んで調べてみたら、
もっと面白いことがわかってきそうです。

それでは、また次回!